「多弁な営業マンは時代遅れ?!」/佐藤 光祐(東京都出身)

おはようございます、PDB佐藤です。

最近、電波状況が改善されたのか、
本当にどんなところでも(地下鉄でも!)
携帯がつながるようになりましたね。

便利といえば便利ですが、
ここではしゃべってくれるなという場所でも、
ところかまわず電話をする人が増えたように思いますし、
しかも年々、話し声も大きくなってきているような気がします。


やはりこうした変化の背後には、
人々の中にあって満たされない、他者から認めてもらいたいという、
マズロー博士でいう「自己承認の欲求」が横たわっているのでしょうか。


さて、デジタル化の波はPRの世界も当然及んで、
リリースがカンタンに作れ、
かつ大量の記者に同時に配信できる時代となりましたが、
もはや記者からすれば、朝メーラーを開くと膨大なリリースの山。

とてもすべてのリリースに目を通せない「情報過多」が、
プレスリリースの世界の基本となっています。



そこで本日は、普段皆様が配信されているプレスリリースが、
どのように見られているのかを、
改めて、視点を変えて考えてみたいと思います。


まず大抵のプレスリリースは、携帯電話を駆使する人たちよろしく、
たくみに、声高に、自社の商材やサービスについての主張を
繰り返そうとしますが、


これは例えれば、仕事をとろうとするあまり、
ついしゃべりすぎてしまう営業マンと同じで、
お客さん(記者)からすれば「もういいわ」という反応を起こしやすい。


それよりは、「ちょっと口数は少ないけど、感じのいい人だな」と
思われる営業マンに、お客さん(記者)は
まず話を聞いてみようとするのではないでしょうか。




もちろん、
同じ営業マン(プレスリリース)でも
「日本初」「業界初」「トップシェア」など強い個性持っていれば、
それなりに成果はあがるでしょうが、どうしても連発は難しいですし、
数に限りがあります。


なにより、
記者や編集者という人種は元来非常に好奇心旺盛で、
たくさんの人が見ているものを口にするのを嫌がり、
自分なりの意思で食いつきたいと考えている人ばかり。

そうした相手にプレスリリースを配信するに際しては、

・自己主張するリリースよりも話かけられやすいリリース
・「投げる」のではなく「引っ掛ける」

上記のような観点を頭に入れておく必要があるかと思います。




具体的には、例えば、

・パッと見の第一印象(タイトル)がくどかったり、
英語やカタカナを多用することはできるだけ避ける
・社長や担当などの「人」の情報を盛り込む
・意外性のある組み合わせでキーワードをまいておく
 (制服 リサイクル → 制服からエコバックをつくるリリース)


などが挙げられましょう。
※こちらは弊社第9回広報・PR講座(講師:東洋経済社)の
内容を参照させて頂きました
(開催レポートはこちら!)
http://www.p-db.com/file/vfr/kouhou_report_no9.pdf


この情報過多の現代社会では、
もしかしたらもう多弁な営業マンは、時代遅れなのかも知れませんね。


それでは、
本日もよろしくお願いいたします!