「意外なファーストフード」/佐藤 光祐(東京都出身)
おはようございます。
慌しい日などは、
食事も手軽なファーストフードで済ましてしまうことが多い
PDB佐藤です。
自分の定番の流れでいうと
朝と言えばおにぎり、時間があれば吉野家の焼魚定食。
出先の昼はマックか、見つかればモス。
たまの夜には立ち寿司。いつもはなか卯の丼もので腹を満たす。。。
寿司も考えてみれば、
江戸時代の元祖ファーストフードか、先日ふと思い気がつき、
それを機に改めて自分の食生活をふりかえってみると、
ほぼ広義のファーストフードばかりなことに改めて気付かされました。
一般に「ファーストフード」というとき想起されるのは
欧風ファーストフードですが、その日本における市場規模は2兆円。
割合で言えば外食産業全体の7.5%ほどですが、
今後15%までは成長するといわれていることを考えれば、
まだ2兆円規模の潜在的なマーケットが存在する業界です。
とはいえ、80年代、90年代に急成長を遂げたファーストフードも、
スローフードや地産地消など、
食生活から生活全体を見直そうという機運が高まる昨今では、
これ以上の成長は難しいのではといった意見も耳にします。
突然ですが、ここで問題です!
こうしたファーストフードの業界にあって、
□30年業態変更がされていない
□200億円程度のマーケットのまま横ばい
□競合間で差別化する動きが出ていない
上記3点をみたすファーストフードとはいったい何でしょうか?
正解は・・・
「クレープ」です!
ファーストフードとしては、
まだまだ浸透性が薄いですが、
日本での歴史は意外と古く、
1976年から77年にかけて、
渋谷・原宿近郊にワゴン型の実験店舗が設置されたのが始まりだそうです。
ちなみに、
セブンイレブンの1号店が東京都江東区でオープンしたのが 1974年 ですから、
ほぼ、コンビニと同い齢!
実に30年以上の歴史があります。
ところが、
コンビニが宅配便の取次に始まって次々と業態変更を重ねたのに対し、
クレープ店は昔ながらの店舗構えをそのままに、
この30年ほとんど業態変更がされていないそうです。
競合間でも差が出ておらず、
国内の市場規模としては200億程度ですが、
アジアなどからも意外と引き合いの強いことも考えれば、
穴場的なマーケットと言えるかも知れません。
そうした状況を睨み、
パティシエから転身して起業し、
クレープ業界の刷新を試みようとしているのが、
Momi&Toy Entertainment(モミ&トイ エンターテイメント)社
http://r26.smp.ne.jp/u/No/31469/7943C2E2_267/080905002.html
の川上統一社長です。
同社では日本を飛び出し「世界一のクレープブランド」を確立すべく、
パティシエの舌でとことんこだわった「とろけるクレープ」を擁し、
海外を視野に置いた店舗展開をすすめています。
元はフランス発祥のクレープを、
日本ブランドで再び世界へ。
こうした流れが意外なマーケットで動き始めている点も見逃せないですね。
それでは、
本日もよろしくお願いします。