「マジョリティの相対化こそ・・・」/佐藤 光祐(東京都出身)

おはようございます。
レジデンツ・データ・バンク佐藤です。

突然ですが、
アメリカで英語、スペイン語の次に使われている「言語」は何か、
ご存知でしょうか?

ドイツ語?

フランス語??

はたまた中国語???

・・・。

正解は、

なんと「手話」!
http://r26.smp.ne.jp/u/No/23386/86AA907C_267/080704002.html

意外ですよね。
正確にはアメリカ手話(ASL)というそうですが、
実はコレ、アメリカでは言語関係や教育関係の大学では、
必修科目になっているそうです。


先程の質問でも、
健常者であるマジョリティの人々は、
ついつい「言語=音声言語」を前提として、
思考をめぐらせてしまうかと思いますが、

「空間言語」「視覚言語」としての「手話」は、
実際、想像以上に大きな需要とマーケットを持っているのです。



ここでひっかかってくるのは、
この「意外性」の由縁はどこからくるのか?という点です。


おそらく、「聞こえない」ことが欠点であり、
「不完全」だという意識、
ゆえに隠さなければいけないことという認識を、
われわれが無意識のうちに抱え込んでしまっているからではないでしょうか。

つまり、手話の利用とは恥ずかしいものであり、
本来人に積極的に欲されることなどありえないはず、という思いです。

しかし、今こうしたこれまでの古い認識や常識に、
徐々にではありますが、変化が起きているようです。


簡単なところでは、手話に関する本が書店で目に付くようになってきたり、
あるいは、
外見力や見た目力といった「コミュニケーションスキル」の一環として、
人間同士の対話において手話に代表される「視覚言語」の影響力の大きさに、
改めて注目が集まってきているのです。



そしてこうした変化は、
「音声言語の使い手の非効率性」という
これまで見えていなかった新たな問題も浮き彫りにしています。


つまり、
「聞こえる」ということが、完全性や強みとしてではなく、
「聞こえている」安心感ゆえの、相手への配慮不足や観察の怠慢、不誠実さなど、

表現者としての能力不足や非誠実さ、対話における非効率性といった
「問題」として、逆照射されてきているのです。



これは、商談やIRなど、ビジネスシーンにも通じてくることですが、
たとえば幼児期の親子間のコミュニケーションなど、
音声言語を聞こえる、話せるという大前提が通じない場合などに、
如実に表れてくる問題ではないでしょうか?


こうした問題に対し、
手話を「よりよいコミュニケーション実現のためのツール」と位置づけ、
新しい幼児教育の方法として提唱している企業様が

【株式会社讃岐屋】様です。
http://r26.smp.ne.jp/u/No/23386/86AA907D_267/080704003.html

当社では、「手話」を通すことによって、
より効率的な英語学習が可能にする教育プログラム「サイニングタイム!」
を日本で販売、紹介しています。
※リリース
http://r26.smp.ne.jp/u/No/23386/86AA907E_267/080704004.html

※概要
http://r26.smp.ne.jp/u/No/23386/86AA907F_267/080704005.html

アメリカでは、このプログラムを通して、
多くの子供たちが、
これまでの常識では考えられない、驚くべき結果を出してきており、

その功績を賞して、
元シンガーソングライターでもある開発者が、
エミー賞にもノミネートされているほどです。


これは単に、優れた幼児向け英語学習プログラムの登場という以上に、
マジョリティである「音声言語」によるコミュニケーションでは解決できず、
かつわれわれが解決できていないことにさえ気付いていない問題が、
想像以上にたくさんある!ということを示唆してくれる、
格好の事例ではないでしょうか。


そして、
不完全なものを補完するといった「−を0にする」ような価値しか
世間から与えられていなかった「手話」でさえも、

実は、見え方次第、使われ方次第では、「1を10にする」ような、
人間の新たな可能性を拓くツールにもなりえてしまうという点で、

PRに則してみても、
常にこうした自社の商品やサービス、組織の強み弱みを疑い、
相対化する視線こそ、

ビジネスのチャンスをつかむのに必要なのだと、
改めて感じた次第です。


それでは、
本日もどうぞよろしくお願い致します。