「花粉症から考える環境問題」/瀧川 智子(石川県出身)

「花粉症から考える環境問題」/瀧川 智子(石川県出身)



おはようございます、瀧川です。
3月も後半に入り、入社してもう1年が経とうとしていることに気づき
時の経つ早さを改めて感じている今日この頃です。

さて、温かさが増すにつれ、
社内では冬以上に大きなくしゃみが聞こえるようになりました。


原因は皆様お察しの通り、「花粉症」でございます!


ついこの間までは大きなくしゃみをする同僚を尻目に
「自分は大丈夫」と思っていたのですが

先日より目がむず痒く
目薬が手放せない日々を送っております。


さて、この花粉症ですが、
日本人の20%が罹患しており、
その傾向は年々悪化しているそうです。


悪化の原因は様々だと思いますが
現在注目されているのが
中国大陸からはるばる飛散してくる「黄砂」です。
http://www.asahi.com/life/update/0303/SEB200803030008.html


黄砂に含まれる石英や水晶といった二酸化ケイ素のほか、
カビの死骸(しがい)や細菌が人体に入り、
アレルギーを引き起こすので

もともと花粉症だった人はさらに症状が悪化し
今まで症状が見られなかった人も発症する可能性があるからなのだそうです。


また、黄砂には中国大陸の工場から排出された
二酸化硫黄などの大気中の汚染物質も付着しているため
吸い込まない方が懸命といえます。


花粉症であらずとも
晴れた日にはマスクをして出かけるのがよいでしょう。

お気をつけくださいませ!


さて、この黄砂ですが
日本には1平方?当たり年間1〜5トンの黄砂が沈着しているそうです。


東京都の面積は723平方?なので
都内だけでも年間700〜3000トンの黄砂が降り積もっている計算になります。


さらに、元々の発生源である黄土高原やタクマラカン砂漠周辺の草原や
内モンゴルの草原の砂漠化により
黄砂の発生量は年々増えつつあります。


その原因は日本と無関係ではありません。


たとえばカシミヤのセーター。


内モンゴルではカシミヤがとれるヤギ飼育数が増加したため
砂漠化が進行しつつあります。

「故郷が砂漠になる日」
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2007/20070429/index.html


また、身近な例として割り箸が挙げられます。


日本では年間250億膳の割り箸(木に換算すると約240万本)
が使用されていますがそのほとんどは中国産であり、
6割がコンビニや飲食店で使用され、捨てられています。


割り箸の影響のみならず、
中国では大幅な経済発展に伴う住宅需要が増大し、
森林伐採が進みました。

その結果98年以降大洪水が相次ぎ、
中国政府は全国の森林9000万ヘクタールで伐採禁止、
伐採制限に踏み切っただけでなく
昨年には2008年度からの日本への割り箸輸出禁止を発表しました。


「弁当、コンビニ業界に新たなリスク」
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/425/425599.html



その影響もあってか
最近「マイ箸」を持つ人をよく見かけるようになりました。


PDBの取締役も例外ではありません。


K取締役、M取締役がマイ箸を使っているのを見て
自分も一膳購入しました。


日本全国、ネットワークも広がっているようですね。


マイ箸クラブ
http://www.mother-earth.jp/myhashi/


近い将来、マイ箸を持ち歩くのが当たり前という日が
やってくるかもしれませんね。


まだ持っていない方、
ためしに一膳購入されてみてはいかがでしょうか?


それでは本日も宜しくお願いいたします!