「数字が見えない」/紀伊 保宏(埼玉県出身)

おはようございます。
PDB紀伊でございます。

先月、リリースさせていただいた
事業価値算定ツール『バリュエーション β版』は、
皆様に、多数ご活用いただいております。


ご利用になってない皆様、
是非、「お試し」にご利用くださいませ。


『バリュエーション β版』
http://www.p-db.com/cst-0000000-03/0000246/

さて、前回のコラムで次回予告させていただきました
「買収希望企業が困っていること」ですが、
毎度のヒアリングにお伺いするたびに、
皆様、口を揃えて、こうおっしゃいます。


「数字が見えない…」


数字が見えないとは、どういうことかと言いますと、
パターンとしては、いくつかあります。


例えば、事業譲渡に取り組むべく、
対象事業のP/L提出を依頼すると、


[パターン1]
そもそも、事業部での売上・原価管理さえしておらず、
対象事業がどれだけの商売をしているかが、全く見えない。


[パターン2]
事業部での売上・原価管理はしているが、
他事業と原価を共有しているものがあるのに、
原価計算がされてないので、正確なP/Lが見えない。


[パターン3]
事業部での売上・原価管理・原価管理制度は整っているものの、
販売管理費において、本部経費が全く計上されてなかったり、
他事業と按分すべき経費が、ないものと扱われてしまっている。


[パターン1(一部、2も)]の会社さんに関しては、

経理体制をしっかり整えてください!』

としか言えませんが、

[パターン3]の会社さんに関しては、

『少しでも高く売りたい!』という気持ちが働き、
フェアでないと言いますか、売りたい会社に、
とて〜も有利な数字を出そうとしてしまうんですね。


そうですよね。

売るからには、高く売りたいですよね。


でも、そこで爪伸ばし過ぎると、
双方にとって、良くない結果が必ず待ち構えてるんですよね。


デューデリジェンスを実施すれば、
対象事業の化けの皮は剥がれてしまうんですもの。


その結果、売りたい会社が提出した資料通りに、
利益計画を評価出来ない!って買いたい会社もなってしまい、
交渉が破談してしまうんですよね。


M&Aでの売りたい会社・買いたい会社の共通利益である
【交渉をまとめること】という絶対ルールから、
売りたい会社が、自ら外れることを望んでいることになるんです。


売りたい会社さんは、
「買いたい会社は、買うだろう!」と思う側面があり、
買いたい会社の妥結点である、「Reserveation Point」の存在を、
忘れがちになってしまうんですよね。


だからこそ、私どもでは、「M&A DB」という、
事業・会社の買収を希望される企業様の買収ニーズ情報である


「どんな業態で」


「どのくらいの規模感の事業で」


「いくらくらいで」


「何故、買収したいか」


「今後、どうしていきたいか」


等の事業譲渡・M&Aに関する情報を、
ヒアリングさせていただいておるんです。


『うちの会社にも、ヒアリングに来い!』という方、
いらっしゃいましたら、私、紀伊まで、ご連絡くださいませ。

 mail: kii@p-db.com


もちろん、逆のご相談もお受けさせていただきます。


それでは、本日も、宜しくお願い致します。