「計画的に」/高橋 礎(岩手県出身)
みなさんおはようございます。
代表の高橋です。
早いもので7月も終わりですね。
暑さも本番ですが、お身体には御自愛のほどお祈り申し上げます。
外は暑いのに冷え切っているのが
ご存知の通り
中小企業のファイナンス(資金調達)。
当社が各ベンチャー企業経営者からリアルにヒアリングして
分析している状況はかなり厳しい現状です。
●エクイティファイナンス(新株発行・転換社債など)
IPOというエグジットが見えないここ数年は
かなり厳しくなることが予想されます。
株主資本を増やすようなファイナンスは
持ち株比率を維持することはかなり難しく
経営者としては会社を売るくらいの覚悟が必要かも知れません。
⇒ベンチャーキャピタルはかなり困難。
アイディア(シード)レベルではまず不可。
アーリーステージ、赤字ではまず出ません。
⇒事業会社
マイノリティー出資は余程のシナジーがなければ難しい。
過半数を渡し、グループ傘下に入る
文字通り会社を売るくらいの覚悟が必要。
大手金融機関と中堅金融機関ではかなりばらつきがあります。
新規取引に積極的な金融機関もあるので日ごろから
コンタクトを取っておくほうがよいでしょう。
知人の経営者からの紹介が有効的です。
帝国データバンク等のスコアも重要な指標となるので
事前にチェックしておいた方が無難です。
また、困った時だけ頼むのではなく、日ごろから融資・定期預金等での
取引を行っておくことも重要なポイント。
取引は短期でもまずは始めることが重要です。
大手(都市銀行)金融機関
⇒スコアリングをかなり厳しくしている。
感覚的には昨年の融資限度額の3分の2以下位。
決算が赤字の場合はほぼ不可。
昨年度対比で売上、利益減少の場合もかなり厳しい。
中堅(地方)金融機関
⇒各金融機関で少しばらつきがある。
関東圏では東京以外に本店を持つ地方銀行の
東京支店は積極的な対応をするところも。
但し、金融機関の対応では
事業計画書(短期・中期)
試算表(BS/PL)
資金繰り表
金融機関の返済予定表
などは毎月しっかりと作成していくことが必要です。
エクイティにしてもデットにしても
早め早めの対応と根拠創りが必要になります。
『ご利用は計画的に。。。。』
なんてフレーズが
ベンチャー企業のファイナンスにも必要ですね。。
それでは本日も社員共々なにとぞよろしくお願い申し上げます。