「年収1000万円のタクシー運転手」／大口顕典（福岡県出身） - ベンチャー支援のPDBスタッフが綴るビジネスコラム

おはようございます。
入社2年目の大口です。

いつのまにか私もPDBに入社して2年目。時間が経つのは早いものです。
1年と3ヶ月、仕事を通してお会いする方々に色々と勉強させていただいてきました。

PDBで働いていると、様々な業種の方とお会いできるのでなおさらです。

異業種の方々との意見交換は非常に刺激になります。

そういった場を積極的に求めるとなると、
一番いいのは異業種交流会に参加するという手でしょうか。

しかし出不精な私にとっては数多くの交流会に参加するというのはなかなか・・・

そこで、普段から心がけていることが、
仕事以外の場で初対面の方と1対1になった時は積極的に話しかけること、です。

仕事以外の場で1対1、例えば美容室に行ったときなんかがそうです。

勤務時間や商売道具であるハサミの値段など、
色々と聞きまくります！

そして、つい最近面白かったのが「タクシーの運転手さん」に聞いた話です。

とある休日、終電を逃し中目黒から東京までタクシーに乗ったときの事。

「今までで乗せたお客さんで一番運賃が高かったのはいくらでした？」
という定番の質問に始まり、
「一番変わったお客さんってどんな人でした？」の流れへ。

ちなみにその時の運転手さんは（以下Aさん）、
「現金5000万円を持ったお客さん」を乗せて名古屋まで爆走したことがあるそうです。
びっくりです。。。

さらに、興味深かったのはその後のAさんのお給料の話でした。

なんと、Aさんは年収1000万円に迫る高給取りとのこと。
黒く埋め尽くされた乗客名簿を片手に語ってくれました。

6〜7万円／日を売り上げ、週5日勤務。

売上の63％が自分の取り分になり、

Aさんの年収
＝6.5万円×5日×4週×12ヶ月×63％
＝982.8万円

【　982.8万円　】！！

驚きで酔いもさめた瞬間でした。。。

ちなみにこちらはタクシー運転手の平均年収です。
【−年収ラボ−平成19年タクシー運転手平均年収：341.9万円】
http://r26.smp.ne.jp/u/No/22239/ABD9AAE4_267/080626001.html

話を聞いていくと、このAさん、
元商社マンで世界を飛び回っていたビジネス一色の生活から、
早期退職した後なんとなくタクシーの運転手を始めたといいます。

Aさんは、商社マン時代の「いかに売り上げるか」というテーマを
タクシー運転手になった今も持ち続け、
そのために今の仕事に就いてからから5年間「独自のデータ」をPCに蓄積し続け、
それを普段の仕事に活かしているそうです。

そのデータとは
・勤務日の天気
・お客さんを乗せた場所
・お客さんを乗せた時間
・上記の場所・時間に乗せたお客さんの運賃

などなど。

勤務前には、このデータを必ず確認してからその日の営業場所を決め、
コンスタントに6〜7万円／日を売り上げるAさん。
助手席にはノートPC。
まさに“IDタクシー”といったところでしょうか。

さらにAさん曰く、
「自分みたいに売り上げるには駅前で待ってるだけとか、
運に任せてむやみやたらに走り回ってるようじゃ無理だね。」

過去のデータを元に、
駅前で待つ時間、流れを読んで街に出る時間を振り分けているそうです。

まさに、プル型営業とプッシュ型営業のバランスを持った効率の良い営業マン。

感服です。。。

Aさんが勤めている会社は現金支給のスタイルをとっており、
給料日には分厚い封筒を手にする瞬間がモチベーションの源だそうです。

「なんだかんだ現金はやっぱ嬉しいよね（笑）」と微笑んでいました。

皆様の会社でも、「ボーナスは現金支給で」なんていかがでしょうか？

個人の工夫　×　モチベーション　＝　成果

が成り立った見事なパターンだなと思いながらタクシーを降りました。

「自分も頑張らなくては・・・」と異業種の方に刺激を頂いた夜でした。

異業種の方々との交流会と言えば・・・

が7月23日（水）に開催されますので奮ってお越しくださいませ！

それでは、宣伝も混じりつつの文章でしたが
本日もよろしくお願いいたします！